シリーズ女性リーダーに聞く 第2回
 

早川 祥子氏に聞く

良好なコミュニケーションを成立させる為には外見も大事

 

女性会計士委員会

 
 10月2日、女性会計士委員会主催のセミナー『シリーズ女性リーダーに聞く』が開催されました。同名のセミナーは昨年に続き2回目になります。
 今回の講師は、早川 祥子氏にお願いいたしました。早川氏は株式会社資生堂でコミュニケーションセンター所長等として長年勤務され、同社に消費者志向・顧客満足という考え方を根付かせた立役者と言われています。また現在では日本ハム株式会社の社外取締役として、同社の企業倫理向上に力を尽くしておられます。
 お話は資生堂時代のプロフィールから始まりました。それぞれの時期で、何を考えて何をやり遂げてこられたかを伺っていると、ただ仕事をこなすのではなくキャリアを積み上げてこられた道筋が見えてきます。これはセミナー終了後言われた言葉ですが、履歴書にはどの会社のどの部門で何年勤めたかを記載するのではなく、その期間に何をやり遂げ身につけたかを記載するようにすべきでは、との意見はそのようにして仕事をしてきたからこそ言える意見だと思われます。
 またその間に会社の業務だけでなく、日本ヒーブ協議会をはじめとする多くの社外の団体での活動をしてこられた事も印象的でした。そのような活動の中から多くのネットワークができ、それが現在の早川氏を作り上げたのでしょう。現職への就任も直接的には会社と何のつながりも無く、同社の企業倫理委員会の議長を務める麗澤大学の高教授が、消費者の立場にたって会社に率直にものを言える人をという観点から候補者を探していた際に色々な人から名前が挙がったのがきっかけとの事でした。
 そのように消費者の代表として会社に新たな視点を持ち込む役割を担われている現職では、コンプライアンス体制を構築しコンプライアンス・リーダーを務められると共に、自ら全国を飛び回りグループ全ての管理職に対して研修の講師を務めておられるとの事。制度つくりと意識改革の両面から取り組まれ、一朝一夕にはいかないようですが着実に成果を上げられているようです。
 更に女性が管理職として仕事を続けていく為の、アドバイスをお話頂きました。女性と男性はやはり性差による違いがある事。(もちろん個人差がある事は前提ですが) 女性の特性を発揮する為には女性・男性の特性を知って女性の特性を生かした活躍をし、また部下にはさせる事、等です。また管理職としては何より部下を引き立て、チャンスを与えること、というのは早川さん自身が管理職としての長年の経験の中でご自分に課してこられた課題だと思われます。人事部門に一番嫌われた管理職だったとの事です。
 そして最後に、お話頂いたのはコミュニケーションと外見との関係です。人間は話の内容で通じるコミュニケーションは全体の7%だそうです。残りの55%が表情や態度、38%が声の調子や抑揚だそうで、良好なコミュニケーションを成立させる為には外見も大事ですよ、という言葉は長年美容業務に携わってこられたからこその言葉でしょう。聴く耳を持たせるには外見を重視せよ、という言葉は耳に痛い人も多いかと思います。単に身を飾るのではなく、好印象を与える事を目指してセンスを鍛えようと思いました。
 会計士業界でも女性の管理職は増えてきていますが、まだまだ数少ないのも事実。多くの先輩方の話を聞くことにより、自分たちの業務への取り組み方を考えて生きたいと思います。