「トップインタビュー」 第8弾!!
  近畿会では、関西の我々とかかわる業界との相互理解を深め、協力可能な施策について関係機関との連携を図るための方法のひとつとして、各関係機関のトップに佐伯会長がインタビューをするという形式で意見交換を実施しております。第8回は上海注冊会計師協会(以下上海会計士協会)との座談会を実施しました。(会報部長 林 紀美代)

特集

上海会計士協会との座談会


「CAPA大阪大会」の広報ビデオを見る上海会計士協会の先生方
 

意見交換をする上海会計士協会(左)と近畿会(右)
 

日 時 平成17年11月2日(火)
出席者 中国:上海注冊会計師協会
周 有道 (会長)
呉  恩 (秘書長)
陳 明旺 (副秘書長)
馬 信勇 (副秘書長)
張 又模 (総合部責任者)
日本公認会計士協会近畿会
佐伯  剛 (会長)
和田 頼知(副会長)
阿川 素子(国際交流特別委員会委員長)
黄  壽容(国際交流特別委員会委員)
佐伯会長:
本日、日本公認会計士協会の近畿会と友好合意を調印ができることになり心よりお礼申し上げます。又、貴重なお時間を頂いて座談会が行なえることを喜ばしく思っています。
 
両協会交流のテーマ
周 会長:
私は以前、上海市財政局の局長をしていて、そのあと上海国際集団という会社に勤めていました。財政、金融業界に40年近く勤め、中国注冊会計師協会の事情を比較的理解しておりまして、上海市注冊会計師協会の会長に選ばれました。以下、日本の「公認会計士」と中国の「注冊会計師」を簡便的に「会計士」と略してお話しすることにしましょう。上海と大阪は地理的にも非常に近いので、両協会の交流は、関係分野だけでなく経済交流にも有益だと考えています。
 今後、両地域会として検討して行きたいテーマですが、一つは、会計士の管理、あるいは会計士へのサービスを、会計士協会としてどのように果たせばよいかということです。日本は成熟した市場経済の国で、会計士制度も完備されていますので、ぜひ経験を教えていただきたいと思います。二つめは、会計士のリスク回避の面で、協会はどのような役割を果たしているかということです。三つめは、今中国は資本市場が徐々に開放され、たくさんの会計士が証券・信託に関する業務に関与することになってきました。特に最近は、昔の国有企業の制度改革に参加する人も増えていますので、これに関してもぜひ意見交換したいと思います。
 更に、中国の金融M&Aが非常に増加していまして、特に国有企業の債券の発行などについては、日本の会計士も参加していると聞いています。アジア開発銀行の債券の発行に当たっては、もちろん日本の企業は経験を持っていますが、我々もこういうローカルな経験を持っていますので、ぜひ一緒に協力して行うことを提案します。今回の調印をきっかけに、今後内容のある交流をしたいと考えております。
佐伯会長:
両協会が取り扱うテーマとして提案いただきありがとうございます。会計士業務の品質管理、証券市場やM&A等々、今後テーマをしぼりながら時間をかけて情報・意見交換をさせて頂き成果を出して行きたいと思います。
 本日は、先ずお互いの会計士協会の現状について情報交換をしたいと思いますが、会長の言われた件について、せっかくの機会ですので簡単にコメントさせて頂きます。
 まず、会計士の品質管理のために「継続的研修制度」として協会が会員に対し教育研修の受講を義務づけています。又、「品質管理レビュー制度」として協会が会計事務所の品質管理体制を定期的にチェックすることにしています。これらが、結果的に会員のリスク回避につながってくると考えています。
周 会長:
協会の会員事務所が被害に遭ったとき、例えば正常に監査業務をやっている会計士事務所が金融庁などから不法な検査をされたり、マスコミに事実ではない報道をされたりしたときに、協会がその事務所のために活動をするようなことはありますか。
佐伯会長:
基本的には、会員には自らの監査意見に責任を持ってもらいますので会計士協会が介入することはありませんが、会社のほうが粉飾決算でいろいろとマスコミにコメントをしても、会計士は守秘義務契約で反論できないので、そのときに会計士協会が必要に応じて発言をし、状況を説明するということはあります。
 次に会員へのサービスですが、近畿会の組織図に記載されている各種委員会が成果物を会員にフィードバックする仕組みがあります。主なものとして、実務補習所運営委員会・中小会社活性化委員会・経営委員会・監査会計委員会・国際委員会等々のサービスラインがあります。
和田副会長:
国営企業の民営化については、2年前、今までガバメントの中にあった約150の法人が民営化されました。そのうちの約100は大学です。民営化に伴うアカウンティングの研修とか分離する会計処理など国営の会社は会計処理が複式簿記の民間とは大きく違うので指導しました。
周 会長:
大変有益な情報をありがとうございました。今後ともぜひよろしくお願いします。
 
両協会を取り巻く状況
佐伯会長:
では、本日のメインテーマである両協会の現状について情報交換に移りたいと思います。
 それで、2005年10月28日に上海国有企業監事会代表団のかたが近畿会に来られたときの議事録を見て頂きたいと思います。先程のテーマと少し関係するところがあるのですが、まず、日本ではカネボウの粉飾決算の議論がありました。上海でも粉飾決算の問題が起こっていると聞いていますが、監事会の方から日本の会計監査人はどのように選ばれるのか、会計監査人のローテーションをどのようにしているのか、会社と会計士の意見が合わないときはどのように対応するのかといったことに非常に興味を示されて意見交換をしました。次に、証券市場の健全性の話として海外から巨額なマネーがファンドを通じて日本の企業の株を急に買い占めると言った状況が見られます。背景には、世界全体で金が余っているということもありますし、一部には反社会的なお金も日本に環流している可能性もあり危機感を持っていることをお話ししました。
 それと、企業の社会的責任(CSR)についても話題となりましたが、環境問題が中国でも十分議論されているとおっしゃったので、逆に驚きました。
 この様に、上海(中国)と近畿(日本)の会計士を取り巻く話題に全く違和感が無いことに驚きました。
周 会長:
私も同感です。
 
CAPA大阪大会
佐伯会長:
次に、2007年10月に大阪で開催されるCAPA大会広報ビデオを見て頂きたいと思います。

佐伯会長:
大阪は従来も歴史的に、アジアでの一つの交流点になっており、東京とは違った役割りが果たせると思っています。
 先ほどのCAPA大会ですが、3日間の日程の中で、インド、中国、韓国、日本の会計士協会の4ヶ国会長による、「アジア経済の発展に向けた会計士の役割」と題したパネルディスカッションを企画しています。是非、2007年CAPA大阪大会に上海の会計士さんが多く参加頂けたらと思います。(笑)
周 会長:
検討してみたいと思います。(笑)
証券取引所
佐伯会長:
ありがとうございます。では、テーマをより両協会の活動に関したものに移したいと思いますが、現在、上海の上場会社は何社ぐらいありますか。
周 会長:
中国全土で約1600社の上場企業がありまして、これは上海と深・を含めての数です。上海だと約1000社ぐらいです。
佐伯会長:
上海と深・と両方に上場している会社はないのですか。
周 会長:
それはありえません。
佐伯会長:
日本の上場会社は約4400社あります。ただ、東京証券取引所の1部のように大きなマーケットと、マザーズのような新興市場とがあり、上場している会社に大きな格差があります。
周 会長:
以前は証券については全部大阪で行われたけれども、そのあと東京に移行したと聞いていますが。
佐伯会長:
そうではないと思います。日本の場合は、大阪証券取引所と東京証券取引所の両方に上場している会社がけっこうありますので、大きくなったら東京ということではないと思います。
和田副会長:
大阪はローカルですから、大きくなってくるとみんな東京に行きたがる、東京のマーケットに上場したいという傾向はあります。
周 会長:
この4400社の中に、海外の会社は含まれていますか。
佐伯会長:
少ないと思います。日本以外の市場に流れているように思います。
周 会長:
日本に上場している中国企業はありますか。
佐伯会長:
ヘラクレスでは中国の会社は無いと聞いています。
周 会長:
日本市場は閉鎖的であるといえそうですね。
佐伯会長:
そのご指摘は多く聞かされますし、今後の重要な課題と思っています。では次にテーマを会計士試験に変えたいと思います。
 
会計士試験制度
佐伯会長:
先ほど会長が話をされた品質管理にも関係するのですが、日本の会計士の試験制度が大きく変わろうとしています。会計士の試験勉強ばかりをしている専門学校の人たちが合格して、会社とのコミュニケーション能力や倫理観が欠如した、いわゆる頭でっかちの人が増えてきたので、もっと広く受験者を増やし、会社勤めをしている人たちにも入ってもらうように門戸を広げようという大きな改革です。
 中国では、教育機関を作って大量に会計士を作ろうとしています。日本でも2万人から5万人にしようという話がありますが、数を増やすと品質が落ちるということで、会計士協会は品質に関して問題意識を持っています。
周 会長:
試験をするのは政府ですか、それとも協会ですか。金融庁と協会はどのような関係ですか。
佐伯会長:
従来は、金融庁が国家試験をしていたのですが、たくさん会計士を増やす方向になったので、会計士協会自らが最終的な試験(統一考査)をして、品質を維持しようということにしています。
周 会長:
関連する法律の中では、金融庁と協会の関係が規定されていますか。
佐伯会長:
公認会計士法という法で会計士の管理監督の責任と権限が金融庁にあります。
周 会長:
つまり、最終決定する権利は金融庁が持っているということですね。
佐伯会長:
そうです。
陳副秘書長:
毎年の合格率はどのぐらいですか。
佐伯会長:
旧の試験制度での率ですが、第二次試験で7〜8%、第三次試験で60%前後で推移しています。
陳副秘書長:
従来の第一次試験を合格した人は、その時点で会計士として勤めることができるのですか。
佐伯会長:
第一次試験は一般教養ですので、大学に行った人は免除されるだけで、第三次試験まで合格しなければ会計士の資格が持てません。
呉秘書長:
二次試験が終わったら何年間とか、制限はあるのですか。
佐伯会長:
3年間です。
呉秘書長:
第三次試験が終わったあとに監査ができるライセンスを発行するのは協会ですか、金融庁ですか。
佐伯会長:
金融庁が登録を認めて、登録をした人が監査できます。
 
金融庁と会計士協会
周 会長:
会計監査基準や会計基準、監査基準及び監査実務指針は金融庁が作成したものですか。
佐伯会長:
まず、監査基準については金融庁が人選するメンバーで構成される企業会計審議会が作成します。そして、それの実務指針を会計士協会のほうで担ってやります。会計基準については企業や学者や会計士から構成されたASBJが作成するので、金融庁から独立したところで作成する点で大きく異なります。
呉秘書長:
つまり、公認会計士が不正を働いて処分を受ける場合、処分の判断基準ともなる監査基準の作成主体は金融庁であって協会ではないのですね。
佐伯会長:
会計士協会は自主規制機関として、監査上で問題を起こした会計士については、まず会計士協会のほうでチェックをして処分を決めます。金融庁はその処分を見て、業務権の停止や登録抹消など、より実務に沿った処分をします。
呉秘書長:
つまり、金融庁は行政上の処分、協会は自律的な処分ということですね。
佐伯会長:
そうです。金融庁は会計士を間接的にチェックし、会計士協会がうまくいっていない場合には、直接介入をするというスタンスです。
呉秘書:
直接人を派遣して検査をするのですね。
佐伯会長:
次に、会計士の監査資格とそのローテーションについてですが、上海では、上場会社の監査意見を表明できる会計士の資格と、そのローテーションはどの様になっていますか。
呉秘書長:
今、上海には会計士事務所が150社ありますが、8社だけが上場会社の監査業務ができ、それ以外の事務所は非上場会社の監査だけで、上場会社の監査はできません。それと監査人のローテーションですが、それほど厳しくはないけれども、5年間その会社を担当したら離れて、また違う人が担当します。
日本はどの会計士事務所も上場企業の監査ができるのですか。
佐伯会長:
できますが、実質的には、品質管理が十分できていない会計事務所は対応できないと思います。
 
両地域会の比較
佐伯会長:
地域会に限定したテーマに移りたいのですが、近畿会の会員は2700人で、会長は1人、副会長が5人です。近畿会の会長は2年で交代をしますが、上海会計士協会のほうは任期は何年なのでしょうか。
周 会長:
5年で、2010年まで会長をすることができます。
佐伯会長:
70歳を超えると会長になれないとか、そういう年齢制限はあるのでしょうか。
周 会長:
年齢制限はありません。前の会長は77歳まで会長をやりました。
佐伯会長:
我々は選挙で選ばれて地域会役員になります。上海はどうですか。
周 会長:
金融庁に相当する、財政局というところに推薦された人を承認するという形です。
佐伯会長:
近畿会は会長1人、副会長5人、幹事38人の人員構成ですが、上海はいかがですか。
周 会長:
会長1人、副会長2人、幹事に相当する理事が57人いて、その理事の互選で常務理事23人が選出されます。
佐伯会長:
近畿会の監事は3人ですが、上海での監事さん、監査役となる人は?
周 会長:
今そういった役職はありませんが、お金の支出を理事が財政局のほうに報告しますので、その手順として外部の会計士事務所の監査を受け、その結果が理事会に報告されることになっています。
阿川委員長:
秘書長の人選と、理事との関係はどうなっているのでしょうか。
呉秘書長:
秘書長も財政局の推薦で、選挙で選ばれます。この協会の人たちはみんな、以前の財政局の幹部です。
理事は会員で、秘書長は理事会の一員です。我々のいちばん上の組織は会員代表大会で、それが閉幕している期間中は理事会が実際の仕事をします。秘書長というのは事務局長みたいな感じです。
 秘書部というのは事務局で、代表大会が決定した活動方針を執行する部門です。ですから、代表大会の閉会中は、秘書長が実務を担当することになります。
佐伯会長:
理事会はどれぐらいのペースで開かれているのですか。
周 会長:
年1回です。常務理事会は半年に1回、会員代表大会は5年間に1回です。
佐伯会長:
近畿会では、毎月1回の幹事以上が全員参加する役員会と、毎月2回の正副会長会で案件を処理していますが、上海会計士協会では、毎月行うような意思決定はどこでされているのですか。
周 会長:
日常の業務運営は秘書長が担当します。もちろん年1回開く理事会は形式上の会議になりますので、定期に会議を開いています。
 
会員の業務内容
佐伯会長:
会員数の推移ですが、今、上海会計士協会は何人の会員がいらっしゃるのですか。
呉秘書長:
会員には2種類ありまして、一つは試験は終わったけれどもライセンスをもらっていない人、もう一つはライセンスをもらって実際に会計監査できる人です。ライセンスをもらっている人が3000名、ライセンスをもらっていない人は9000名です。この9000名というのは大体企業や金融機関に勤めている人で、専門的な会計士事務所に勤めていない人、あるいは、試験に合格して2年以内でまだライセンスをもらえない人です。こちらは、試験に合格してから2年間の会計士事務所での勤務経験がないとライセンスがもらえません。
佐伯会長:
勤務の割合ですが、近畿会では監査法人に勤めている人と個人事務所が42%と58%なのですが、監査ライセンスをもらっている3000人の会計士さんはどこに所属されているのですか。
呉秘書長:
中国はまだ個人の事務所は認可されていませんので、3000人全員会計士事務所に勤めています。
佐伯会長:
150社ほど会計士事務所があって、その中で8社しか上場会社の監査ができないということですね。そうすると、今の3000人の人たちはその150社に勤めておられて、そのうち上場会社の監査ができる8社に勤めている人は何人ぐらいですか。
呉秘書長:
600人ぐらいです。
佐伯会長:
先ほど監査の責任問題とかかなりシビアなお話しをしていますが、今、上海会計士協会では、1万2000人のうち600人のかたが監査リスクが高い上場会社の仕事をされているわけですが、上場会社の監査をしていない会員は、非上場会社の監査をされているのでしょうが、非上場会社の監査の品質について責任を問われることはあるのでしょうか。
周 会長:
もちろんリスクもあります。非上場会社であっても不正があった場合は財政局が直接検査に行ったりと、日本の金融庁の検査と同じようなことがあります。協会の内部の処分もあります。
佐伯会長:
例えば粉飾決算があった場合、その会計士に対する裁判での訴訟というのは、実際上海では起こっているのでしょうか。
周 会長:
そういうケースもあります。
佐伯会長:
では、日本と同じように、投資した人が大きな損害を被ったら裁判所でその損害賠償の金額を確定するような仕組みがあるのですか。
周 会長:
そういうケースは上海にもあります。
佐伯会長:
それはまれなケースですか、それとも一般的にあるのですか。
周 会長:
不正報告のほうは少ないのですが、資本金の振り込みについて、会計士が本当に振り込みを終えたかどうかという不正を発見できなかった問題が頻繁に起こって、そういうところで民事訴訟になりました。先ほどおっしゃったような会社の粉飾決算で民事訴訟を起こすケースは非常に少ないです。
佐伯会長:
今、中国では、国有の会社と民間の会社と2種類あると聞いていますが、民間の会社では監査役の責任が問われるケースはあるのですか。
周 会長:
会計法に照らして、民間の企業に対して政府機関が処分を下します。
 
協会本部と地域会
佐伯会長:
次は本部との関係です。会計士協会というのは、全国ですべてが強制加入していて、それとは別に地域会というのがあるのですが、それは中国でも同じなのでしょうか。
周 会長:
そうです。
佐伯会長:
近畿会というのは2700人で、けっこう発言もするし、本部に対していろいろと提言することもありますが、中国会計士協会の中で、上海会計士協会はどれぐらいの数で、どれぐらいのランクで、存在感はどんなものですか。
周 会長:
人数はそれほど多くありませんが、業務収入、事務所の売り上げ規模は、北京分会に次いで2番目です。
佐伯会長:
日本では業務収入の何%かを協会のほうに納めるという形になっているのですが、基本的には同じ仕組みですか。
周 会長:
同じです。
佐伯会長:
日本の場合、近畿会の会長である私は協会本部の常務理事になっていまして、本部の副会長8名のうち2名、35名の常務理事のうち2名を近畿会から出しています。中国会計士協会の本部と上海との役員の兼務、関係はどんなものなのですか。
周 会長:
同じように兼任することもあります。現在、前会長と副会長のひとりが本部の常務理事を務めています。私は会長に就任したばかりのため本部の理事で、秘書長も本部の理事を務めています。
佐伯会長:
それはすべて財政局の推薦があって、それを会員が承認するという形で決められるのですか。
周 会長:
これは財政局の推薦ではなく、完全に会員たちの選挙で選ばれます。
佐伯会長:
では、本部の役員は、上海の会計士協会の方々が「おまえ行ってこい」と言って行くということですか。
周 会長:
そうです。本部の役員は、会計士事務所の社長と政府の役人で構成されています。役人は特に推薦とかは必要ありませんから、それ以外の本部の役員は自分たちで選挙をしています。
佐伯会長:
日本の場合は、本部の理事会が月に1回あって、近畿会の我々が東京に行って参考するのですが、そういう定期的な理事会はないのですか。
周 会長:
本部にも秘書長という事務局長がいます。秘書長による毎月の会議がありまして、多い場合は月に何回もあります。本部理事会は1年に1回、本部常務理事会は半年に1回です。
佐伯会長:
では、本部理事会も形式的なものは定期的に行われているけれども、通常の意思決定は、秘書長が情報交換しながら運営しているという考えでよろしいですね。
周 会長:
そうです。
佐伯会長:
ありがとうございます。時間に限りがありましたが、当初予定をしておりました内容はお聞きできました。第1回目の面談でしたが、上海・中国がより身近に理解できたことを嬉しく思います。
周 会長:
全体的なイメージから見れば、日本と中国の制度はほとんど同じだと思います。例えば日本は金融庁で、中国は財政部門ですから、同じような所管です。ただ、違うのは、会計と監査のルールづくりの仕組みにあるだけかと思います。要は、管理の方式、それから分会と本部の関係とか、それも非常に近いと思います。次回は、我々の上海の状況を紹介しますし、もし質問があった場合は事前に秘書長を窓口にメールで交流してください。
佐伯会長:
分かりました。今日こういう形で友好関係の調印ができましたことを心より感謝いたします。今日、11月2日は会長のお誕生日とのことですから、まさに良い記念日です。(笑)
周 会長:
今日は大変よい記念日になりました。(笑)
では、「交流に関する基本合意書」にサインをして記念写真を撮りましょう。
佐伯会長:
関係者の皆様、本日はどうもありがとうございました。