アジアにおける大阪/会計士が行う国際交流について

CAPA大阪大会実行委員会及び国際交流特別委員会委員長 阿川 素子

 
 CAPA大阪大会実行委員会及び国際交流特別委員会の委員長を拝命賜り、はや1年弱がたちました。両委員会ともに、常設委員会と異なり期間限定で設立されたものですので、業暦や慣習等があるものではなく、会長・副会長の方々の強力なリーダーシップと創造性をもとに、模索しながらこれまで進めて参りました。現状においてもなお、進むべき方向や方法などについて、会員の皆様に少しでも多くの還元をするべく軌道修正をしながら検討を重ねている毎日です。
 以下に、これまでの活動および今後の方針等についてのご報告をさせて頂きます。
アジア太平洋会計士会議(CAPA)大阪大会の準備状況について
  現在、近畿会にて月2回、協会本部にて月1回のペースで準備会議を行っています。ホームページ、主要会場、スケジュール、予算等の枠組みはすでに決定し、現在は、より充実した会議とできるよう、その内容にフォーカスをあてて検討を行っております。
 まず会議のメインテーマを、「アジア経済発展に向けた公認会計士の役割」と決定し、現在我々を取り巻く諸課題を中心に、アジア各国が興味を持って参加できるサブテーマとして、監査の品質保証、コーポレート・ガバナンスや内部統制等のテーマを選択検討中です。また、国内及び国外から招聘する基調講演者を検討中です。
 さらに、参加者の方により深く大阪を理解して頂き、かつ、参加者同士の交流を深める印象に残る会議とするために、「ジャパンナイト」と称した食事会と余興、ユニバーサルスタジオでの送別パーティー等の企画をしております。
 このような内容の準備を進めていく一方で、CAPA会議大阪大会をより広く認知して頂き、各国から多くの参加者を募るために、各国会計士協会等を通じての広報活動も地道に行っております。すでに交流基本合意を行っている韓国釜山会計士協会や中国上海会計士協会はもちろんのこと、先日バングラディッシュで開催された「第16回CAPA会議ダッカ大会」や国内研究大会における広報、タイ国、モンゴル等への宣伝活動を行いました。
 今後、さらに会議運営の詳細を詰めていくことになりますが、会員の皆様及び参加各国の意見をできるだけ取り入れ、“参加者が国際的な場での討論と意見を通じて相互理解を深め、同一職業の連帯感を強め、また、会計士の社会的な地位向上を図る”というCAPA会議の目的を達成できればと考えております。
国際交流の状況
  2005年中に、韓国・釜山会計士協会及び中国・上海会計士協会のそれぞれと、交流基本合意書を取り交わしました。両会それぞれとは、まず互いの組織、各国の制度、会計士を取り巻く諸課題等についての大まかな情報や意見交換を行い、双方の理解を深めた上で、研究テーマを絞り込んで、互いに研究発表を行うようなスタイルが良いのではないかと考えております。特に上海に関しては、大阪証券取引所や商工会議所が、上海市のそれぞれの団体との交流を行っているため、これらの団体と提携をしてより深い交流を行うことも、佐伯会長を中心にして検討しております。
 さらに2006年には、釜山・上海会計士協会に加えて、アジアの中の資本市場としても存在感を高めているインドのムンバイと交流をすすめる予定です。
 これら3協会との交流を行うにあたり、2006年には国際交流委員会の中に、韓国部会・中国部会・インド部会の3部会を立ち上げる予定です。それぞれの国に関心のある方を中心に、広く会員の方に参加をして頂くことを考えておりますので、ご興味やご意見のある方は、いつでも協会の方へご連絡を頂けますようお願い申し上げます。
 また、CAPA大阪大会に向けて、近畿会会員の国際交流に関する能力の底上げを図るべく、ベルリッツ(英会話学校)と提携し、会員向けの英会話のコースを継続して設けて参りました。当初は認知度が低かったこのコースも、現在の3期目の募集にあたり、定員を大幅に超えるお申し込みを頂き、人気コースとなっております。会員の方々の国際交流や英語への関心の高まりの結果と受け止め、今後も英語力の底上げのみならず、会員の方々に、できればプロフェッショナルとしての国際交流に関する機会を提供していければと考えております。
 
以上で、CAPA大阪大会実行委員会及び国際交流特別委員会の活動報告とさせて頂きます。
 近畿会の歴史の中で2007年は重要な年となりますが、CAPA会議大阪大会を機会に大阪・関西在住の会計士が海外の会計士との関係を深める仕組み作りが出来るよう努力して参りたいと思いますので、皆様のご理解ご協力を何卒宜しくお願い致します。