報告

CAPA大阪大会の経過報告 

CAPA大阪大会組織委員会 佐伯  剛

 
■はじめに
 来年10月開催のCAPA大阪大会まで1年を切りました。既に同大会の骨格が決まっていますが、今回はその中の一つの目玉となります「日・中・韓・印の4ヶ国会計士協会会長パネルディスカッション」のため、今年5月から7月にかけて各国訪問した後述談をご紹介します。
 中・韓・印の訪問目的は、当然にパネルディスカッションへの登壇依頼ですが、CAPA大阪大会プレゼンテーション、個別分科会テーマとその登壇者をサウンドすることも兼ねて行いました。結果として成功裏に終了しました。
 
■中国注冊会計士協会(CICPA)
 中国では5月1日メーデーから休日が続き、連休明けの5月8日(月)の午前10:00にCICPAを訪問しました。当初、劉会長は国内出張の予定があり秘書長との事務打合せとなるとのことでしたが、劉会長のご配慮で1時間を越える面談が実現しました。後に現地通訳の方にお聞きすると、劉会長は日本で言うと元大蔵大臣の宮沢喜一氏のように知名度が高く、その劉会長自ら会談に出席されたことは貴重な経験となりました。
 面談では、先ず自己紹介を兼ねて、近畿会と上海注冊会計士協会が友好基本合意を結んで既に交流を開始していることを伝え、周会長が大阪を訪問された際に私の自宅にご招待したことをお話しすると、非常に喜ばれ打ち解けた雰囲気となりました。続いて、核心のパネルディスカッション登壇の話しに移りましたが、中国語でのスピーチであれば問題ないと快諾を頂き、分科会のテーマとその登壇者についてはCICPA内の検討が必要なので後日連絡を頂きました。CAPA大阪大会の動員の可能性をお聞きすると、近い国だから100名前後が参加するのではないかと言われました。通訳の方の力量もあったのですが、ことのほか率直な会談となりました。
 会談の中で特に印象的だったのは、CAPA大阪大会に皇室をお呼びしているので靖国問題で支障があるかを尋ねると、「A級戦犯が祀られてから天皇は靖国参拝をしておられず、全く問題ない」と即座に回答されたことでした。実は、私は政治に関わることが苦手で、今回の訪問で最も悩ましく避けられない質問だっただけに、この回答をお聞きしてホットしました。元大物官僚と言うことですが、お話ししていて13億人のリーダーに相応しい、メリハリの利いた受け応えと、そのお人柄に感服しました。(下の写真を見て頂ければお判り頂けると思います。)

■韓国公認会計士協会(KICPA)
   次に6月7日(水)開催のKICPA定時総会に合わせて訪問させて頂きました。総会は午後からで、役員選挙が同時に行われることもあり、午前中にSuh会長をKICPAにお尋ねしました。歴代のKICPA会長で初めてBIG4のPWC出身者ということもあり、CAPAや日本を含む会計・監査の国際情勢を良く把握されており、話し合いはスムーズに進みました。次頁の写真はKICPAの会長室で撮影したものです。
 今回の訪問で驚いたことがあります。それは、関西とKICPAの人脈の太さです。予てより関西とアジアとの人脈を強く意識していましたが、例えば、昼食をKICPA国際担当でかつ大学教授であるJoo副会長とご一緒した時に、関学の平松学長・杉本教授のお名前が出たり、定時総会前の来賓挨拶でKim元KICPA会長から日本語で元近畿会会長の田村先生に宜しくお伝え下さいと声をかけて頂きました。私が親しくさせて頂いている方々のお名前が、ごく自然に韓国で出てきたことは驚きでした。
 さらに驚いたのが、定時総会が始まって来賓として壇上で紹介頂いたのですが、よく会場を見ると近畿会が友好合意しているプサン会計士協会の役員の方々が出席されていました。当然にお互いに目が会い、休憩時間にコーヒーをご一緒しました。聞くとプサン会計士協会では予算措置で、CAPA大阪大会参加者の個人補助金を用意して頂いているとのことでした。実に有難い驚きでした。

■インド勅許会計士協会(ICAI)
 最後に、7月1日(土)にインド勅許会計士協会を訪問しました。これも印象に残るものでした。と言いますのは、先方との訪問日程調整で、ICAI年次記念セミナー(第58回)に合わせて訪問することになり、先方からJICPAの活動状況をセミナーの午前の部で報告して欲しいとの依頼がありました。そこで登壇したのが近畿会国際担当の和田副会長です。私から言うのもなにですが、海外仕込みの流暢な英語で「CSRと公的会計」について報告されました。多分、JICPAの活動報告がインドで行われたのは今回が初めての歴史的(?)な訪問になったと思います。(笑)
 午後のセミナーが始まる前に、CAPA大阪大会の挨拶とプレゼンテーションビデオ放映をさせて頂きました。セミナー終了後(さすがに元英国領だけあって、3時のお茶コーナーが用意されていました・・・・)に、十数人のICAI会員からCAPA大阪大会の内容や費用について熱のこもった質問が集まりました。和田さんが一手に引き受けて対応してくれましたが、側で見ていて飛行機便をチャーターする等でコストを抑えれば、次期CAPA会長を輩出予定のインドから50名前後の参加は可能なように思えました。
 セミナーが全て終了してから、Manoharan会長と面談を行いました。例のパネルディスカッション登壇については快諾頂きましたが、正確には、ICAIの役員任期は1年のため、来年の会長となる予定の同席された副会長が了解されました。上の写真では中央が現会長でその横の方が次期  ICAI会長予定者になります。インドまでの長旅でしたが、これで目出度く、アジア4ヶ国の会計士団体のトップが大阪に集まり「アジア経済発展に向けた会計士の役割」について語り合ってもらおうとする企画が実現することになりました。

 
■おわりに
 1年前にCAPA大阪大会組織委員会の委員長に就任し、毎月のミーティングを近畿会副会長やCAPA大阪大会実行委員会委員長の阿川さん達と共に実施していますが、そのミーティングで出た企画が現実のものになって行くことに達成感を感じています。関西の大阪で約1500人(目標で海外500人、国内1000人)の会計・監査専門家が集うイベントを、我々近畿会が主体として実行させて頂くことは非常に光栄なことです。この機会を最大限に生かし、関西経済の活性化に貢献するとともに、質の高い大会とすることで、関西の公認会計士の力量をアジア・太平洋に示したいと考えております。
 近畿会・兵庫会・京滋会の「元気」を結集してCAPA大会が成功しますよう、皆様のご協力とご理解を宜しくお願い致します。