夢を探して

西川 京子(昭和22年生)

 小さい頃から夢ばかり見ていた。それをつたない詩にしてノートに書きなぐっていた。でも本当の夢が何なのか未だに不明である・・・・といっている間に時は流れ、この元旦に還暦を迎える。
 書くことは昔から好きだった。趣味はー「ラブレターを書くこと」という若い時代もあった。へそ曲がりの私だが、筆をとると素直になれた。香港駐在時代に長年の念願だった随筆を書き始めた。テーマは、「香港で出会った女友達」香港人、中国人、英国人、オーストラリア人、日本人、それぞれ味のある女達だった。「1〜2年で出版する!」、自分にプレッシャーを、と仲間に触れ回った。中国への返還を控え、香港が「旬」だったその頃、出版関係の友人が言った、「出版してやるよ。勿論読んでからな・・」。原稿はほこりにまみれ、まだ机の引き出しの奥に眠ったままである。
 最近ふと思うことがある。本当の夢は他にあるのかもしれない。原稿の依頼があったとき、会計士になりたての20年ほど前に、近畿会CPAニュースにのせた文章を思い出した、「仕事に燃え切れなくて・・・」。その後、海外駐在が決まった。この11年の駐在は、私の会計士人生においても、プライベイトな生活においてもかけがえの無い時間となった。また、「CPAニュース」に験をかついでみたい。人生の区切りの年、この原稿を書いた後に、本当の夢が見つかるかもしれない。