「独立開業の味方、研友会」

 

有限責任中間法人研友会 広報部長 細川 正直

 関西には税理士登録した公認会計士の会があります。これは全国でも唯一で、東京にもその他の地域にもない面白い会です。
 入会資格は大阪国税局管内で税理士登録をしている満年齢50歳以下の公認会計士の方です。運営する役員も50歳までのメンバーで行い、50歳を超えると「シニア」となって、会務運営からは卒業し、先輩会計士として「お金は出すが、口は出さない」ということで若手メンバーを温かい目でフォローしてくださいます。
 公認会計士協会の近畿会、京滋会、兵庫会の会員がほとんどで、大阪国税局にも「税理士活動でも活躍する公認会計士団体、研友会」として認知されています。
 公認会計士は、独立すると幅広い仕事をこなす方が多いですが、かなりの方が税理士登録して多少なりとも、税務業務に関与します。しかし、それまでは税務に関してはあまり知識が豊富でないことが多く、ましてや税務行政に関する知識は皆無といっていいでしょう。
 こんなときに、門戸を開放しているのが、「研友会」です。
昭和63年に当時の若手公認会計士の先生方が集まられて設立され、現在、会員数550名程のかなりの組織になっています。近年は毎年50名ぐらいの入会者がいて、さらなる拡大が見込まれます。入会者には、すでに税理士登録して数年たち、税務業務に何らかの相談事をもった後、研友会の存在を知り入会される方もおられますが、最近は監査法人在籍中から、独立を検討している中での不安や疑問を研友会メンバーに相談してきて、退職後早速入会される方もかなりでてきました。

 主な活動は研修会の開催です。すべてに参加すれば、年間20単位ぐらいはCPEの単位としても取得できます。税務研修会では、大阪国税局の審理課の方々を講師にお迎えし、年に3回、京都、大阪、神戸の会場で法人税、消費税、所得税、資産税等の研修を開催します。その他、独立数年経過の若手公認会計士の方々にパネラーになってもらい開業当初の課題を議論する新人研修会や中堅以上の公認会計士の方々にパネラーになってもらって事務所経営に役立つノウハウを提供してもらう事務所経営研修会その他、タイムリーな話題をもとに適宜研修会を実施しています。事務所の売上高や報酬体系まで開示してくださる先生方もおられます。また、40歳までの若手に限定した若手研修会というものも開催しています。最近でも、大阪国税局の若手幹部の方に、自らの経歴を紹介いただくという形で税務署、国税局、国税庁においてどんな仕事をするのか等をかなりフランクに話していただき、適宜質疑応答することで税務行政のことを少しでも身近に、また理解を深めることができる会が開催されました。
 また、当初は、大阪市内やその近辺が主だった税務署訪問も最近では、大阪国税局管轄の遠方の税務署にも訪問して税務署幹部の方々と意見交換しています。遠方の三丹地区、紀州路には、バスをチャーターして訪問しています。
 往復のサロンカーの中では、寝ているものもいるし、わいわいがやがや仕事のことや家庭のことを話して交友を深めるものもおります。税務署に着けば、わざわざ遠方まで訪問してくれたことで税務署幹部の方々の歓迎を受けます。夜になると会員だけの宴会で、季節の味を堪能し、いいこと尽くしです。最近も蟹の解禁にあわせて、三丹地区を一泊二日で訪問してきました。前年は夜の宴会で、ある会員がいい気分で蟹を食べていたら、旅館の仲居さんに「この蟹、冷凍ものですよ」ってあっさり言われて、今回は絶対「札付きの蟹」(生きた蟹で漁港名ととった船名が記載された札がついている)を食べさせろと、税務署訪問を担当している事業部長に注文をつけたりと、いつも喧々諤々反省会をして、年々面白い行事を増やしています。
 
 さらに、会員の8割ぐらいの方が参加しているメーリングリストも設けています。独立して間もない方々だけでなく、いろいろなコミュニケーションに役に立っています。ちょっとした仕事上の質問や困っている案件の相談、仕事を手伝って欲しいという求人情報等々、結構活躍しています。最近も一時間15,000円1ヶ月フルで・・・っていう仕事案内もありました。 

 そして、忘れてはいけないのがもう一つの重要行事の○次会、正式な行事ではないですが、研修会や役員会、その他正式行事の後の2次会・3次会・・・・。会長・副会長がメインとなって、希望者を夜の街に連れ出してくれることもしばしば。
 すべて強制でなく、また、来るもの拒まずで、都合のいい時だけ参加してもみんな本当にフレンドリーに受け入れてくれる楽しい会です。ここで聞ける話がまた、おもしろい、豪快な話、失敗談、成功体験、たまには大ボラも、いろいろ先輩が惜しみなく経験談を話してくれます。また、相談ごとがあれば、親身になって聞いて、意見を述べてくれます。ちなみに、酒代は、ほとんどが部長以上の役員が出してくださいますので、若手は財布を持たずに気軽に参加できます。京都の御茶屋や大阪の北新地、神戸の東門街・・・、興味のあるところだけでも参加自由です。
 
 また、新しいことへのチャレンジもしています。皆さん、「有限責任中間法人」って知っていますか。今後、改廃も検討されていますが、この中間法人法が法整備されたとたん、研友会は専門家集団として、まず自分たちの団体「研友会」を「有限責任中間法人研友会」にしました。登録1号だったそうです。また、国民の義務として、研友会は、「納税」もしています。もちろん、電子申告です。そして、「適正な節税はするが、きちんとした納税も社会的責任として実施する研友会」、また、「クライアントに対しても正しい納税意識を指導していく研友会」、としてアピールしています。(笑)

 ご興味がある方は、ホームページhttp://www.kenyukai.org/index.htmlもご参照ください。