副会長再任にあたって

副会長 蔵口 康裕

(はじめに)
 前年度に引き続き再び副会長に就任いたしました。よろしくお願いします。
 協会の藤沼会長も会計・監査ジャーナルの1月号で述べられているように、この2年間の公認会計士監査をめぐる監査環境の激変は、日本の資本市場の発展過程の中で、重要な出来事の一つとして記憶されるものと思われます。協会本部においても監査実務の充実を最重要課題として取り上げると共に、本部組織・ガバナンス改革案を取りまとめており、この4月からは上場会社監査事務所登録制の導入や倫理規則の改正による独立性の強化が行われています。
 この本部組織の見直しの中では、会長等の選出方法や役員会など機関構成の検討と共に、地域会などの支部組織の見直しも行われることになっており、近畿会にとっても関係の深い内容となっています。
(前年度の報告)
 この2年間私が副会長として担当したことの一部としましては、まず社会・公会計委員会の遠藤尚秀委員長が中心となって取りまとめました平成16年台風23号の災害義援金の調査研究報告があります。近畿会では以前、阪神・淡路大震災に係る義援金に関し、自然災害義援金の募集・配分が効率的かつ有効に機能するための調査・提言をまとめましたが、その経験を生かし、兵庫県台風災害義援金募集委員会の監事に任命された兵庫会と共同で兵庫県庁、豊岡市役所等での調査を行ったものです。今後の自然災害発生時に義援金が適正に配分される社会的なシステム構築に役立つことを期待しています。
 非営利会計委員会では、社会福祉法人小委員会での「社会福祉法人の消費税申告のための表計算シート」の作成、NPO法人小委員会での「NPO法人の計算書類の実態調査」の分析を行いました。また経理部では、平成17年4月からのペイオフ前面解禁への対応を実施し、新公益法人会計基準に対応し平成18年度の近畿会の計算書類の表示を全面的に改訂しました。
 平成18年度の計算書類では、協会本部の処理に合わせて、会員厚生自家保険引当金の処理の変更を行っています。これは、協会本部において、弔慰金についての財政負担が大変なため、弔慰金等規程を会員年数20年以上で50万円であったのを、20年〜50年で20万円、50年以上で30万円に減額する(平成20年4月より適用)と共に、弔慰金に対する会員厚生自家保険引当金について一部引き当てていたのを、保険数理を基礎とした会員等に対する弔慰金全額を計上することとしたことに合わせて(平成18年2月の理事会で決議)、近畿会においても、従来75歳以上の必要額を引き当てていたのを、保険数理を基礎とした金額を計上することとしたものです。これによって、会員厚生自家保険引当金が35,570千円から88,542千円に52,972千円増加しています。
(当年度の担当)
 当年度からの3年間は、総務部(高濱滋部長)、経理部(高谷晋介部長)、非営利会計委員会(野邊義郎委員長)、国際委員会(谷口誓一委員長)を担当いたします。過去総務部長を2期務めた経験を生かし、中務会長、高濱総務部長と共に活動したいと思います。また本部組織ガバナンス改革の一環で、当年度から近畿会においても協会本部の会計監査人による監査を受けることになっており、いままで以上に適正な決算を心がける必要があると思っております。
 非営利会計委員会での今年度の重点施策の一つは、学校法人監査における監査体制充実へのサポートです。近年の学校法人における破綻、不祥事、不正経理問題などから、協会本部では学校法人に対する監査・審査体制の整備・充実への対応を謳っており、特に幼稚園法人などの知事所轄学校法人を担当する多くの個人・中小法人に対して、情報交換、研修会、相互審査等を促進することとしています。そのため個人・中小法人を中心とした学校法人監査連絡協議会を設置する予定であり、近畿会としましても連絡協議会を支援していくこととしています。
 また今年の10月3日(水)〜5日(金)に大阪で第17回アジア・太平洋会計士会議(CAPA大阪大会)が開催されますが、前年度の正副会長が会議終了まで責任をもって、担当の実行委員を務めることになっています。CAPA大阪大会(合同開催全国研究大会)の開催案内書は4月に皆さんのお手元に届いていますので、詳しい内容についてはご覧いただきたいと思いますが、メインテーマの「アジア経済発展に向けた公認会計士の役割」を中心として、開会式、特別講演、パネルディスカッション、分科会、閉会式に、歓迎レセプション、ジャパン・ナイト、送別パーティなどの社交行事、さらには各種のオプショナルツアー、記念ゴルフ大会など盛りだくさんの行事を企画しています。
 大阪で初めての国際会議であり、海外の会計や監査の理解を深めると同時に、アジア諸国の会計士の方々と交流を深める絶好の機会ですので、皆さんにもぜひ参加していただきたいと思います。
 今回から役員の任期は3年となりましたが、じっくり時間をかけて取り組むことができますので、かえって良いのかなとも思います。この3年間、副会長として精一杯努めますので、皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。