年男年女

私の海外旅行便

谷隆史

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 NHKのラジオ深夜便をうとうとして聴きながら眠るのが習慣になってきた。隣のベッドで眠っている家内は、迷惑らしく消されることもある。日本国内はもとより海外の話題も聴けるので、一度旅行で行った場所は懐かしい。会計士協会の世界会議に欠かさず参加している上、娘夫婦が五年ほどルクセンブルグに住んでいたので度々訪問した。異国での生活は、何かと厄介そうで事あるごとに電話で来てほしいという。電話では簡単でもパリまでJALで行きローカル機に乗り継ぐ。ルックスエアのあまりの小型機にびっくりした。
客室乗務員の女性が動くたびに揺れがひどくなるようで、はらはらしていた。眼下は一面
葡萄畑で皆ワインをよく飲むのだろうか体格が頗る良い。ルクセンブルグ大公国は、ドイ
ツ・ベルギー・フランスに囲まれた美しく小さな街で、ベルギーの小便小僧、スイスのユ
ングフラウヨッホ、レマン湖等付近の名所は、よく連れて行ってもらった。車で駆るスイ
スの山脈は、まるでハイジが飛び出して来るような風景であった。
 次にアメリカの友人について書いてみたい。
 よく知られる通りニューヨークにも日本の江戸前寿司屋が多く、Xmas Tree で有名なロ
ックフェラーセンターの近くにあった寿司屋のカウンターで隣合わせたアメリカ人夫妻は、
岩国に軍属として来日していたそうで日本人が懐かしいと言って話しかけてきた。その後
十数年にわたりクリスマスカードを頂き、今年も奥方デザインの美しいカードで息子がロ
ンドンに転勤したとか、夫妻の日常が書かれていて異国の家族が身近に感じる。当方のありきたりのクリスマスカードでは恥ずかしい限りである。日本からの発送時は、いつも慌
ただしくいつか丁寧な文章を書いて返事を出したいと思っている。
 十年ほど前はニューヨークのクリスマスに合わせて訪米していたが、テロ前と後では雰
囲気が一変したように思う。昨年まで八年間大阪府監査委員をしていたので、なかなか長
い休暇が取れずに、以前は家族で楽しんだハワイにもあまり行けなくなっていた。忙中閑
ありの人生を早く取り戻したいものである。

 2008年1月1日