取材

近畿会 第42回 定時総会報告

会報部副部長 百々季仁

平成20年6月5日(木)午後2時から、ホテル阪急インターナショナルにおいて日本公認会計士協会近畿会の第42回定時総会が開催されました。総会の次第に従い、その内容を報告いたします。
T.定時総会(午後2時〜午後4時50分)
1. 開会の挨拶(蔵口康裕副会長)
2. 物故者に黙祷
  物故会員22名のご冥福を祈り、出席者全員が黙祷を捧げました。
3.報告事項
(1)  第42事業年度 事業及び会務に関する報告 各担当副会長より、各担当事業についてそれぞれ詳細な説明が行われました。
   【総務、経理、非営利会計、国際】 ・・・蔵口 康裕担当副会長
(事前質問)
  年次研究報告書に新聞記事のクリッピングがあるが、これが必要か。
(回答)
  会員の皆様の参考となるものと判断したため掲載した。
   
  【経営、法務会計、女性会計士】  ・・・小川 泰彦担当副会長
   
  【会報、広報・事業、IT】  ・・・小山 謙司担当副会長
   
  【厚生・地区会、会員業務、税制・税務】  ・・・蔭山 幸男担当副会長
   
  【監査会計、社会・公会計、研究・CPE研修、第17回CAPA大阪大会実行特別委員会】  ・・・遠藤 尚秀担当副会長
以上、担当副会長から事業報告についての説明を行った上で、事前質問についてまとめて回答したほうがわかりやすいものについて説明が行われました。
 
(質問)
  役員の任期が3年になっているが、長いのでは。
(回答)
  本部も3年なので、3年で行く(小川副会長)。
   
(質問)
  役員についての年数制限、ローテーションをしてはどうか。
(回答)
  役員の候補者が多数いる状況であれば、実行できるが現状では難しい。今後役員の立候補者を増加させるような案があれば、示していただきたい(小川副会長)。
   
(事前質問)
  広報は会計監査の不祥事についても実施すべきではないか
(回答)
  協会本部にも関わることであるが、近畿会としても各会との意見交換を通じて理解を深めていっているところである(小山副会長)。
   
(事前質問)
  重点施策7項目について実現できたのか。その背策を実行するためにコストはどれくらいかかったのか。
(回答)
  各委員会で役割分担し、ほぼ実施できたと考えている(中務会長)。
   
(事前質問)
  選挙公約に掲げた項目について何が実現できたか、何が実現できなかったか。
(回答)
  中務会長より以下の内容の説明がありました。

@

会計監査制度について(会計あるところに監査あり)
   …上場会社以外のフィールドへ監査を拡げたいが、制度上の問題もあり思うようにすすまなかった。
…今後も会計・監査制度への理解を深めてもらえるよう普及する活動を続けていきたい。
   

A

公認会計士の活躍の場について(監査以外の場を想定している)
…大阪弁護士会と共同出版を行い、セミナーも実施している。
…事業承継、事業再生についても会計士の活躍の場を広げる活動を実施中である。
   

B

選択と集中をすすめる
  …幹事の数を6名減少させた(委員会を統廃合した)。
…事業としては減少していないので各部委員長の負担が増加している傾向があることについては、今後改善の余地がある。
   

C

会員の会務への参加を促す
  …近畿CPAニュースでの分かりやすい広報、サマーパーティ等における広報を実施した。
定時総会の中で行われた質疑応答の概要は、以下のとおりです。
(質問)
   監査不祥事について近畿会としてどのような対応をとってきたのか。   ぜひ、近畿会で不祥事の発生原因を調査してほしい。
(回答)
  昨年も話をしたが、調査権もない中での調査は限定される。現時点では、本部で実施すべき事項であると考えている(中務会長)
 
4. 審議事項
当定時総会の本人出席者数113名、書面決議書提出者数631名である旨説明された上で、以下の事項が審議されました。

(1)

第42事業年度予算外支出並びに収支計算書及び財務諸表承認の件
〔定時総会議案書 27〜43ページ〕  
  谷晋介経理部長より予算外支出並びに収支計算書及び財務諸表の概要について説明がありました。
  〔監査報告〕  谷口弘一監事より、「第42事業年度収支計算書及び財務諸表は適正」である旨の監査報告がありました。  
  以上の結果、賛成多数で可決されました。
事前に質問があった事項に対する回答の概要は以下のとおりです。
(質問)
研修室の使用料収入は現状の処理科目にそぐわないのではないか。
(回答)
  本部と勘定科目の調整を行った結果であるので了解いただきたい(谷経理部長)。
(質問)
  賀詞交換会、総会後、中日本五会研究会後のパーティーの収支差額を説明してほしい。
(回答)
収支差額の内容について詳細な説明が行われました(谷経理部長)。
(質問)
予算額と決算額の差異について詳細な説明をしてほしい
(回答)
収支説明の中で説明が行われました(谷経理部長)。
(質問)
CAPA会議の近畿会としての収支状況はどうなっているか。
(回答)
収支状況の内容について説明が行われました(谷経理部長)。
定時総会の中で行われた質疑応答の概要は、以下のとおりです。
(質問)
  当初予算と実際支出が乖離しているが、予算統制がしっかり行われているのか。会費についても、今後値下げも含めて検討すべきではないか。
 (回答)
  各部委員会で細かな予算がたてられていないのが現実である。今後改善していきたいと考えている(中務会長)。
 会費については、今後の検討課題であると認識している(中務会長)。

(2)

本会の重要な財産に関する日本公認会計士協会近畿会規約及び経理規則の一部改正(案)承認の件
 高濱滋総務部長、蔵口康裕副会長より説明があり、賛成多数で可決されました。
事前に質問があった事項に対する回答の概要は以下のとおりです。
(質問)
  土地・建物等の権利の取得につき対抗要件(登記)を具備しなければならないものにつき、近畿会(支部)名義で登記ができるのか。
(回答)
  会則に則り、単一会であるので登記上の名義は協会として地域会が土地・建物等を取得できる(蔵口副会長)。
(質問)
  地域会に法人格が無いので土地・建物等の取得は出来ないはず。単一会であれば、会費の二重徴収はやめるべき。地域会と本部の活動を根本的に考え直すべきではないか。
   
(回答)
   単一化の部分を強調しすぎると、従来のような地域会の活動は出来なくなるので、今後とも地域会独自の活動ができるように財政基盤を整えたい(中務会長)。
(3) 総会議事運営手続整備に係る日本公認会計士協会近畿会規約の一部改正(案)承認の件
 高濱滋総務部長より説明があり、賛成多数で可決されました。
(4) 第43事業年度事業計画(案)承認の件
   中務裕之会長より、第43事業年度の事業計画(案)のスローガン、基本方針、重点施策について説明があり、賛成多数で可決されました。
  【スローガン】〜社会の健全な発展に寄与する公認会計士業界を目指して〜
【基本方針】我々の業務への信頼性を一層高め、独立性、専門性という我々の特長を活かして、「会計あるところに監査あり」を発展・浸透させる。加えて監査業務以外の業務の充実を図る。もって社会の健全な発展に寄与する。
 【重点施策】
 
@ 公認会計士制度60周年記念事業を行う。
A  内部統制監査、四半期レビュー制度の円滑な導入に向けた活動など監査の充実や信頼性の向上に努める。
B 非財務情報チェックリストの普及や事業承継、環境・CSRの研究など中堅・中小企業の発展のための施策を行う。
C 地方公共団体の財務4表導入支援や新公益法人制度の研究など社会公会計、非営利会計の発展、拡充のための施策を行う。
D  国際会計基準審議会や上海市注冊会計師協会などとの国際的な交流を行う。
E より魅力ある業界、協会、地域会となるよう研究、提言等を行う。
F 会員の業務に役立つセミナーなど会員業務への支援を行う。  また、会員一人ひとりの主体的な会務への参画を促進する。
G  我々の諸活動が社会から広く理解されるべく積極的な広報活動を行う。
事前説明や定時総会の中で行われた質疑応答の概要は、以下のとおりです。
(質問)
  近畿会が出来る仕事は何か。説明があった8つの項目について実行できる人的組織はあるのか。
(回答)
   近畿会としてできる仕事を集約すべきである。国際会計基準の動向については、もっと調査研究してもらいたいと考えている。
(質問)
   60周年記念事業は何のために実施するのか。今後パーティーを行うときはもう少し工夫してはどうか。
(回答)
  10年ごとの区切りなので実施したほうがいいと判断した。費用対効果については、十分検討しているし、今後も検討していく予定である。
(質問)
  会員の帰属意識が監査法人の方に向きすぎている。会員の親睦も今後深めていくべきではないか。
(回答)
  地区会での人的交流をスタートとして会員間のヨコの繋がりを広げていく。そのために補助が必要ならば、もっと予算手当をしても良いのではないかと考えている。
(5) 第43事業年度収支予算書(案)承認の件
   谷晋介経理部長より、第43事業年度収支予算書(案)の説明がなされ、賛成多数で可決されました。
(質問)
  透明性を確保するため、予算の情報開示をお願いしたい。またパーティーに係る経費をネット表示でなく両建て表示にしてほしい。   近畿会としての協同組合兼務者の人件費負担について、再考願いたい。
(回答)
協同組合への人件費負担について、協同組合の佐伯理事長と検討したい。
 
5. 会員褒章
    協会活動に永年貢献してこられた98名の会員(定時総会出席者は23名)が、近畿会褒章細則第2条第1項第一号により褒章されました。 また、さらに、協会活動に永年貢献してこられた枡田圭兒会員が、近畿会褒章細則第2条第1項第四号により褒章されました。
6.  閉会の挨拶
  中務裕之会長より閉会の挨拶がありました。
U. 協会本部会務報告   (午後5時から午後5時30分)
高濱滋総務部長の進行のもと、協会本部黒田副会長及び木下専務理事から、パワーポイントを使用して最近の本部会務について説明されました。
その概要は、以下のとおりです。
1. 職業倫理・法令の遵守(最近の事例から)
2. 監査基盤の整備と監査実務の充実 内部統制報告制度、四半期報告制度のための施策について説明がありました。
3. 品質管理レビュー制度の着実な実施
4. 改正公認会計士法への対応 各種制度のQ&Aを現在、検討中である旨の説明等がありました。 新しい職業賠償保険が開発された旨の説明がありました。
5. 中小事務所等との連携強化、業務支援
日本の監査が大手監査法人に集中することは、良くないことを認識しており、中小事務所等も充実した監査が実施できるようなツール開発を行っている旨の説明がありました。 また、今後は、学校法人等の監査の品質を高めていく必要があると考えられるので、そのための施策を実施しているとの説明がありました。
6.  国際会計・監査基準への統合化及び監査規制の国際化問題等への対応
7.  公的分野の会計制度・開示制度の充実に向けた対応
8. 後進の育成と研修体制の充実・整備  CPE研修制度に関して新しい制度が今年度より適用される旨の説明がありました。
9.  3ヵ年活動計画の策定
10. 公認会計士制度60周年記念事業について
記念式典の内容、年史等記念出版、標語等についての説明がありました。
11. 組織・ガバナンス改革の推進について
事務局の機構整備等についての説明がありました。
V.会員の声を聞く会
(質問)
近畿会の役員は無報酬で様々な活動を行っているが、今後、そのあり方について検討してはどうか。
(回答)
やりがいのある会務にしていくことが第一である。 今後検討していきたい旨の回答が中務会長からありました。
(質問)
業務で各種ホームページを見る機会があり、近畿税理士会等は参考になるものがあるが、公認会計士協会のホームページは内容が薄いように感じるが、今後どのように考えているのか。
(回答)
今後、近畿会で担当部署等についても十分検討し、充実したホームページにしていきたい。
(質問)
協会本部について外部監査が導入されているが、どのような効果があったのか。
(回答)
当然のことながら透明性を高める効果があったものと考えられる。今後、監事監査とのすみわけを検討していきたいと考えている。また、事務局の業務についても今まで気づかなかったような指摘も受けており有意義なものであると認識している。