報告

四半期報告書作成上の留意点セミナー

監査会計委員会 委員長 白井弘

■開催日時 平成20年7月30日 13時30分〜15時
■場  所 近畿会研修室
■講  師 監査会計委員会委員 古野康和氏
■参加者 104名
    講師の古野康和先生
 
1. はじめに
 5月末の有価証券作成上の留意点セミナーに続き、本年4月1日開始事業年度より導入された四半期報告制度に基づく四半期報告書について、まさに平成21年3月期の第一四半期の作業をされているこの時期に、報告書作成上の留意点を再確認して頂くことを目的にセミナーを企画した。
 
2. セミナーの内容
(1)四半期報告制度の概要
上場会社等を対象に財務情報及び非財務情報を四半期後45日以内に提出
(2)四半期報告書の表示(全般的事項)
@ 適用初年度は前年度の四半期会計期間及び四半期累計期間との対比は要しない。
A 四半期連結財務書評作成会社は、四半期個別財務諸表の作成は不要。
(3)四半期報告書の表示(非財務情報)
@  根拠条文は金融商品取引法第24条のの4の7第1項
A 企業の概要
主要な経営指標等の推移…四半期累計期間及び前連結会計年度に係る経営指標を連結ベースで記載
事業内容及び関係会社の状況は変更・異動があった場合にその内容を記載
従業員の状況…連結、個別ベースの両方で記載するがセグメントの記載は著しい増減がある場合を除き不要
B 事業の状況
生産、受注及び販売状況…セグメントへの関連付けが困難な場合には「財政状態及び経営成績の分析」の記載含めることができる。
経営上の重要な契約等…締結、変更、解約した場合に記載
財政状態及び経営成績の分析…四半期連結会計期間の分析を明瞭に分かりやすく記載し、将来に関する事項を記載する場合には、提出日現在において判断したものである旨を記載
C 設備の状況…主要な設備において重要な異動がある場合に記載
D 提出会社の状況…個別の情報を記載
大株主の状況…異動があった場合ぬ記載
議決権の状況
株価の推移…累計期間の株価の推移を記載
役員の状況…有価証券提出後、四半期報告書提出日までの役員の異動を記載

(4)四半期報告書の表示(財務情報)

以下の関しては、既に各印刷会社がセミナーを開催しており、記載事例や開示に関する主なポイントに関して資料を提供していることより、説明があった項目のみ列挙することとし、内容の詳細は割愛する。
@ 第一四半期連結財務諸表
四半期連結貸借対照表は第一四半期会計期間末と前連結会計年度末に係る要約連結貸借対照表を対比で記載
四半期連結損益計算書及び四半期連結キャッシュ・フロー計算書は第一四半期連結累計期間のみ記載
連結貸借対照表の表示面では、棚卸資産の表示に留意が必要であり、一括掲記は1/100以下
A 注記事項
注記事項としては以下の項目があるが、該当する場合や重要な変動等がある場合には記載する必要がある。
継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況
四半期連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項等の変更
−連結範囲の変更、会計処理の変更、資金範囲の変更、表示方法の変更
簡便な会計処理…実績主義が基本であるが簡便的な会計処理も容認されており、採用する場合には重要性を考慮し、その旨、内容を記載
四半期連結財務諸表の作成に当たり適用した特有の会計処理…適用した場合にはその旨、内容を記載
連結の範囲の注記 *追加情報の注記
四半期連結貸借対照表
四半期連結損益計算書関係
株主資本等関係 *セグメント情報
有価証券・デリバティブ関係
リース取引関係…著しい変動があれば記載
ストック・オプション等関係
企業結合等関係
1株当たり情報
(5) EDINETへのXBRL導入に伴う影響
XBRLの導入に伴い財務諸表作成プロセスの変更があるため、HTML形式で作成した最終版を必ず確認する必要がある。