編集後記

 4月になりました(これは5月号です)。大学で何年か教壇に立ってみて思うのは、常にお客さんが新しい事。これはすごい。普通のビジネスセミナーでは、「あ、あの方また参加してるのね」という常連さんのような方が必ず何人かいて、「あの人がいるなら、この前と同じネタは使えない」となることも多い(「ネタ」とは関連エピソードや掴みで使うお話です)。だから常にいくつかのネタを用意しておき、その日の参加者の名簿を見てから、直前にお話の内容を組み立てることが要求される。更にはビジネスセミナーではたいてい2〜3名の講師が1セットに組まれている。自分の講演順が最初なら良いが、最後の方だと・・・前の講演者と話す内容が一部被ってしまったり、時間が押してきて「短くお願いします!」と主催者にお願いされたり・・という事態が頻繁に発生します。そこは仕事なので対処すべく、話す内容を変えたりスライドを組み替えたり――これが大変神経がすり減るのです。
 しかし!大学は違う。常に聴衆が入れ替わっており、昨年同じ話を聞いた学生は一人もいない(はず)。同じ系統のネタを話すほうが喜ばれることも多い(先輩から聞いているから)。しかも講師は私ひとり。素晴らしい。だた社会経験がないから、「???意味わかりません〜」という顔をされるときも多く、学生向きのネタを考案するのが一苦労。
 春の会計士としては、異色の編集後記でした。

(会報部 梨岡英理子)