寄稿

回顧

坂井忠男

 大正15年、即、昭和元年丙寅生まれ、昭和と共に人生がスタートした大正生まれの昭和人間である。「寅は千里を往き、千里を還る。」とか言われ剛気で、蛮勇を思わせる干支であるが、それ程の気負いも無く、凡々と馬齢を重ねてきた様に思います。私共、大正15年生まれは、ハナハト組と、サクラ組に分かれます。早生まれの私達は、それまで長く続いた「ハナ、ハト、マメ、マス」からはじまる黒刷りの古色蒼然とした国語読本で小学校が始まった。一年後の遅生まれからは、「サイタ、サイタ、サクラガサイタ」色刷りの、見るからに明るい華やかな教科書に代り、新しい昭和を感じたものである。しかし、時代は大正デモクラシーと言われた平穏な世相から、昭和軍国主義へと着々と進み、満州事変、日華事変、更に太平洋戦争へと突入、遂に敗戦、昭和20年、戦後が始まる。私共の少、青年期である。その昭和も遠ざかり、平成も、22年目を迎えました。平成の若者が活躍する時代となりました。片や、私ども大正生まれは年々減少の一途です。大正生まれの生き残りを賭けて、数年前より、ジム通いを始めております。ストレッチ体操、自転車漕ぎ、ウォーキング等々、有酸素運動や、筋トレに軽く汗を流している今日此頃です。会計士業界にお世話になって40数年が経ちました。そろそろ限界です。当り年も、これが最後と心得ております。
  永年のご厚誼に感謝のお礼を申し上げ、新年のご挨拶と致します。