(1) |
継続教育のあり方について |
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日本の制度はIES7号と比較して制度設計上大きな差はない。 |
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倫理教育については、倫理観、精神論を座学形式だけで講義するのは十分でなく、ディスカッション形式による講義の必要性が問われた。 |
(2) |
監査を行う会計士と行わない会計士の継続教育について |
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監査を行う会計士には「監査の品質」の単位取得を義務付けているが、年間6単位で十分か否かは議論がある。 |
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監査を行わない会計士については、特定の分野(「税務業務」や「企業内業務」等)に関連する研修の履修を義務付けることや、取得すべき単位数に差を設けるなどの意見がある。 |
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会場からは、監査を行う会計士と行わない会計士を形式的に分けて方針を固定化するのはいかがかという意見も出た。 |
(3) |
IFRS時代の継続教育のあり方について |
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原則主義と言われるIFRSを理解・適用する際に最も重要となるのが「考える力」である。 |
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専門的なスキル、知識のみでは不十分であり、コミュニケーション能力、倫理観も必要である。 |
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原則主義であるため「自分で考える力、会計センス」を養うことが重要であり、座学でIFRSの基準を学ぶのではなく、ケーススタディやディスカッション等を学習に取り入れる必要がある。 |