特集

午前の部 午前の部 10:30〜12:10

『真の会計プロフェッションであり続けるために
〜国際化時代の継続教育を考える〜』

パネリスト
  公認会計士 秋田秀樹氏
日本公認会計士協会理事 井上浩一氏
公認会計士 椎名 弘氏
公認会計士 松田玲子氏
明治大学専門職大学院会計専門職研究
学科教授 佐藤信彦氏
 
コーディネーター
  日本公認会計士協会IES検討専門委員会
専門委員長、公認会計士 津田良洋氏
はじめに
 本ディスカッションは、昨年の京都大会で『真の会計プロフェッションを育てるために〜公認会計士となるために〜』というテーマで公認会計士資格取得前の教育について議論されたものの第2弾となっており、今回は公認会計士資格取得後の職業的専門家としての能力開発の要であるCPEに焦点を当て、国際教育基準(IES)と比較しつつ、CPEがどのようにあるべきか、またその将来像について、3つの観点(@継続教育のあり方について、A監査を行う会計士と行わない会計士の継続教育について、BIFRS時代の継続教育のあり方について)において、聴講者との活発なディスカッションが行われた。
 
IESとは
 IES「International Education Standards for Professional Accountants」は、国際会計士連盟(IFAC) の中に置かれた国際会計基準審議会 (IAESB)が定めた職業会計士のための国際教育基準である。フレームワーク、用語集に続いて、基準として第1号〜第8号(現在すべてを見直し中)まで定められている。第7号、第8号に資格取得後の教育であるCPD(Continuing Professional Development)についての記載がある。
 
ディスカッション
(1) 継続教育のあり方について
日本の制度はIES7号と比較して制度設計上大きな差はない。
倫理教育については、倫理観、精神論を座学形式だけで講義するのは十分でなく、ディスカッション形式による講義の必要性が問われた。
(2) 監査を行う会計士と行わない会計士の継続教育について
 監査を行う会計士には「監査の品質」の単位取得を義務付けているが、年間6単位で十分か否かは議論がある。
監査を行わない会計士については、特定の分野(「税務業務」や「企業内業務」等)に関連する研修の履修を義務付けることや、取得すべき単位数に差を設けるなどの意見がある。
会場からは、監査を行う会計士と行わない会計士を形式的に分けて方針を固定化するのはいかがかという意見も出た。
(3) IFRS時代の継続教育のあり方について
原則主義と言われるIFRSを理解・適用する際に最も重要となるのが「考える力」である。
専門的なスキル、知識のみでは不十分であり、コミュニケーション能力、倫理観も必要である。
原則主義であるため「自分で考える力、会計センス」を養うことが重要であり、座学でIFRSの基準を学ぶのではなく、ケーススタディやディスカッション等を学習に取り入れる必要がある。

(報告:宮口亜希)